この数週間、H1N1新型インフルエンザはイリノイ州シカゴ市ともに収束を見せている。北半球全体でもウイルスはひとまずピークを過ぎたと見られ、シカゴもその流れに沿っていると見られる。
だがウイルスはまだ感染者を出しており、まだ危険だと公衆衛生当局は警告している。当局によれば、これからH1N1ワクチンが大量に出回り始めるので、予防接種はまだ受けた方が良い。またインフルエンザが大流行する可能性は十分にあり、病気の広がりが収まり、ワクチンが手に入りやすくなった今が予防接種を受けるのに一番良いと述べている。
シカゴ市、クック・カウンティ、そして郊外の保健局はインフルエンザの症状を訴えて病院を訪れる人が最も多かったのは11月頭で、中旬からその数はめっきり減ったとしている。インフルエンザと診断された人はほとんどH1N1ウイルスに感染していた。
米国疾病予防センターと世界保健機構の報告もこれに合致しており、全国的にも世界的にも感染の勢いは弱まりつつある。だが感染者数が減ってもH1N1に弱いとされる子どもと10代の死亡率は上がっていると疾病予防センターは述べている。センターの11月末の報告ではH1N1によってこれまでに死亡した若者の数は234人。
正式な死亡原因として断定されずにH1N1によって死亡した者の数はその2倍近いと見られ、インフルエンザの被害者の合計はおよそ700人と見られる。通常インフルエンザの流行で死亡する若者の数は1シーズン100人ほど。疾病予防センターは、学校や大学が休みになる12月末から1月にまた大流行の恐れもあると警告している。
H1N1のワクチンは7000万人分が全米で出回っているが、疾病予防センターが危険にさらされやすいとしている人々に行き渡るにはまだ程遠い。危険とされるグループには妊娠中の女性、6ヵ月から24歳までの子どもと若者、医療従事者、6ヵ月以下の幼児と住んでいるか世話をしている者、深刻な持病のある25歳から64歳までの大人が含まれる。
イリノイや周りの州ではこのグループに含まれる人だけがH1N1ワクチンの接種を受けられるが、これから供給が増えるにつれ、一般にも行き渡るかもしれないと関係者は言う。そのうちに薬局でも予防接種が受けられる可能性も出てくる。
シカゴ市は優先的に予防接種を受ける必要のある市民に向けてワクチン接種会を開く。予防接種はシティ・カレッジの7つのキャンパスで、12月最初の3週間の土曜日午前9時から午後2時まで行われる。
ワクチン接種は先着順で予約は不要。場所はケネディ・キング・カレッジ(740 W. 63rd St.)、オリーブ・ハーベイ・カレッジ(10001 S. Woodlawn Ave.)、デイリー・カレッジ(7500 S. Pulaski Ave.)、トルーマン・カレッジ(1145 W. Wilson Ave.)、アルテュロ・ベラスケス・インスティテュート(2800 S. Western Ave.)、ライト・カレッジ(4300 N. Narragansett Ave.)、マルコムXカレッジ(1900 W. Van Buren St.)
協力 : シカゴ新報